![]() |
|
|
国境なき父親の会とは … Dad without Borders〜 FBO FOOD FOUNDATION(食糧援助基金)は当会の設立15周年記念事業として『21世紀 国境の無くなる世紀』と位置づけ発会の目的のひとつである社会貢献活動の一環として設立を目指します。この基金は「世界の子供達が夢の持てる食環境の実現を目指す」をスローガンに、「食」の効果(効用)、本質から本当に意味(理由)のある食糧援助が達成できるよう飢餓や貧困に苦しむ人々の支援をしてまいります。そして父親が子供にする様な、甘やかさず自立させる食環境援助を目標にします。 食をもって国境という物質争奪の根本を取り除くムーブメントの一つとして「国家」・「民族」・「宗教」等の干渉を受けることの無い活動を目指します。 設立主旨全文 … 社会貢献活動の一環として〜 はじめに料飲専門家団体連合会の支援事業であります食糧援助基金(FBO Food Foundation)では「世界の子どもたちが夢を持てる食環境の実現」をスローガンに、当会が研究を続けている「食」の効果や効用、本質を訴求しつつ、被援助者にとって真に意味のある食糧援助及び自立援助を達成できるよう、飢餓や貧困に苦しむ人々の支援を目的とした「国境なき父親の会〜Dad Without Borders〜」の創設に向けて現在取り組んでいます。国境なき父親の会では「世界の子どもは私の子供だ(仮)」をスローガンに、父親がみずからの生き方を子供に示しながら厳しく導くように、被援助者が自らの手で自立した食環境の構築を行えるよう援助地域における人材育成も積極的に実施していく所存であります。また、急速なグローバル化により既に世界市場はボーダレス化しておりますが、当会では21世紀を「国境のなくなる世紀」と捉え、国家・民族・宗教などから干渉を受けることのない活動を通じて、先進国本位の資本主義社会を保護すると共に、現代の物資争奪戦争の元凶の一因ともなっている「国境」の意義に一石を投じ、世界の人々の心から「食」をもって「国境」を取り除く一助となるよう活動を展開してまいります。 利益追求至上主義がもたらしたもの 本来利益追求により生じる収益は、社会貢献や社員の生活維持など企業の事業目的を達成するための道具の一つであり、収益を生み出す行為自体が事業目的ではなく、ましてや、事業主の享楽のためでは決してありませんでした。ところが、高度成長期を経て国民の生活水準は飛躍的に向上したにもかかわらず、人々はかつての生活を忘れ、物資に満たされたより便利で快適な生活を求めて「お金」稼ぎに奔走し、企業でも収益の拡大に向けた事業の多角化や合併・買収等に経営努力が注がれるなど、「お金を生み出すこと」が全ての目的となりつつあり、現代社会では精神的なものよりもお金や物質の価値が重視され、あたかもそれが正しいことであるかのような錯覚に陥ってしまっております。また、拝金主義の風潮は、人々の心の中に物質的に満たされないことに対する恐怖を植え付け、その恐怖感が人々を「われ先に利益=お金」に狂奔させる悪循環を引き起こす要因となっていると考えれられます。 一方、精神的な価値が失われていなかったかつての社会では、現在ほど経営が多様化しておりませんでしたが、自ら似非社会的意義を掲げつつも最低限のモラルだけは有しておりました。しかし、利益追求に経営努力が集中した結果、当初は意識していた社会的意義すらもかなぐり捨て、大半が虚業の世界へと身を落とす結果を招くこととなりました。自分さえ良ければ、家族さえ、身内さえ、わが国さえ、わが民族さえ良ければとのエゴが大手を振って歩き回ったのであります。このような心の荒廃に起因する本末転倒は世界中で見られますが、利益追求至上主義の地球規模での席巻が、各地で争いを多発させ、ひいては戦争をも引き起こす要因となっていることは、もはや周知の事実であります。 現在の援助状況を考えて見ますと、先進国の常識や価値観を押し付ける教育援助や金銭のばらまきによる汚職を助長する援助、物質の大量供与による援助国の産業破壊を促す援助、1次産品の買上げによる植民地化的援助など、先進国の都合を優先した結果的には被援助者・被援助国の自立を妨げかねない援助が行われています。 現在我々に必要とされていることは、「自分さえ良ければ」という考えを改め、人類、地球生物の単位で真実を見極め、共存していく可能性を模索することであり、実際人類はそうできるだけの経済力と潜在開発能力を既に有しております。このことを再認識すれば、利益追求至上主義に躍らされることなく、生存の恐怖がもたらす拝金主義からも解放されることができるでありましょう。 国境の壁 経済が国境を楽々と越えてグローバル化した現在、経済分野において国境が過去の遺物になりつつあることは周知の事実であります。今後は通信や流通が更に発達し、21世紀はあらゆる分野から国境が亡くなることが予測されますが、本来国境とは如何なる目的で築かれたのでありましょうか。人間には生まれつき恐れる対象から身を守りたいという防衛本能が備わっておりますが、争いも同様に何かに対する恐れから生まれ、恐れる対象から身を守りたいという防衛本能が集団、団体などの組織を形成し、それが巨大化して利害関係やイデオロギー、宗教を同じくする地域により「国境」というボーダーが築かれます。一度構築された国境は他者との境界を鮮明にし、争いの構図を一層色濃く描き上げることになります。本来は他者への恐れから防衛を目的に築かれた国境でありますが、同時に他者との対立軸を露わにし、決定的な争いへの引き金となる存在であることは皮肉と言わざるを得ません。 1969年、サッカー・ワールド・カップ予選試合を契機に中米ホンジュラスとエル・サルヴァドルの間で「史上最も馬鹿らしい戦争」と言われる「サッカー戦争」が引き起こされたことは有名であり、試合に負けたホンジュラス国民の反エルサル感情が一気に爆発し戦争を起こすこととなったのですが、両国はそれ以前より国境問題を抱えておりました。スポーツを通じた世界平和の実現を掲げるオリンピックやWカップが「代理戦争」の場と揶揄されて久しいですが、スポーツの祭典が「娯楽」を越えて国境により分断された世界中の人々の歴史的・潜在的な民族意識や対抗意識、文化・宗教の相違、国境意識などを覚醒させる舞台となってしまっていることは非常に残念なことであります。 歴史を振り返ると、奴隷制度的、植民地制度的経済の恩恵にすがる国々の妄想戦略に不可欠であったのが国境であり、軍事ビジネスはテロや地域紛争を理由に人々を恐怖に陥らせて争いを喚起し、未だ起こらざる不幸を煽り立てると同時にナショナリズムを煽る。ストックホルム国際平和研究所によると、2004年における世界の軍事費は1兆350億ドルにも上りますが、軍事費の総額は現在飢餓に苦しむ約8億人に対する国連世界食糧計画(WFP)の援助食糧約10年分に相当するほか、重債務国61カ国が抱える対外債務の約2倍に相当する金額であります。 ちなみに、我が国の軍事費は世界第4位の約420億ドルであり、8億人に対する半年分の食糧援助額に相当することを忘れてはなりません。一方、国境は単に軍事面で各国に多額の支出を強いるだけではなく、資本主義社会における先進国の特権維持に大きく寄与していることを指摘しなければならりません。国連食料農業機関(FAO)によると2004年の世界の穀物生産量は20億4200万トン、同消費量は20億350万トンであり、この数値は食糧需給バランス上、地球総体として物資の充足が可能であることを示しております。また、穀物生産量20億トンとは世界人口が年間に消費する標準料の約1.7 倍に相当するとの試算も出ております。 しかし、実際には各地で飢餓や貧困が絶えず、1日に4万人が餓死する現実が存在しております。これは経済活動においては既に無用の長物と化しつつある国境が先進国における富の集中を保護し、資本のあるところに食料を集中させ、第3世界における物質の充足を阻害して各地に飢饉や貧困をもたらしているからであります。つまり、極論ではありますが、国境がなくなれば物質を地球の隅々にまで行き渡らせることは可能なのです。 国境をなくすムーブメント 「国境」は先進国において貧しい国の人々の流入を遮断し、一部の特権階級が悠々と経済活動が行える安全地帯の形成に寄与しております。その安全地帯の中では、経済力、資本力のあるものだけが権力を持ち、世界における食料需給バランスを忘れ、金のあるところに物資が集まる世界が構築されております。実際、生活水準の高いアメリカやヨーロッパを中心とする先進国なら幸せになれると信じる途上国出身者が、無謀な不法入国を計画し、命を落とすという悲劇が世界各地で毎日繰り返されております。 我々が提唱する「国境をなくす」ということは、現実的に存在する国境を排除することではありません。ここで言う国境の排除とは、我々先進国においては「物心ついた頃から当たり前のこととして捉えてきた「国単位の価値判断」や「先進国・途上国という分類概念」を放棄するとともに、自分たちが世界レベルで特権的な経済支配者であるということを忘れ、限りある食料資源を世界中の人々と公平に分かち合おうとすること」であります。また、途上国においては「先進国だけが夢の実現場所であるという価値観を捨て、すべての人間が「国」や「国境」という概念を越えて、生まれた土地で幸せに生活できるような世界の構築を目指そうということ」であります。 国連開発計画(UNDP)によると、最富裕層10%の所得が世界全体所得の54%を占めていると共に、世界の最富裕者500人の所得が最貧者4億 1,600万人の所得を上回るとする報データが発表されています。一方、世界の一人当たりGDPの平均は6000ドル上回るにもかかわらず、世界総人口の 40%を占める1日2ドル未満で生活する25億人の所得が世界全体所得の僅か5%に過ぎず、そのうち15億人は1日1ドル以下で生活している現実が存在します。資本主義経済が高度に発展し、日本国内でさえ「勝ち組」「負け組み」と表現されるほど収入や資産に対する価値観が人生の全てであるかのように捕らえられている物質優位の世界では、いかなる政治力をもってしてもこのように歪んでしまった現実を解決することは困難でありましょう。だからこそ我々は食糧援助とそれを通じた食環境援助によって人々の心から「国境の排除」を目指し、狂乱的な物質争奪戦に終止符を打つ努力を続けていかなくてはならないのであります。 世界各地で展開している様々な物質の争奪戦を終結させるには、精神的価値が物質的価値を超越した環境の構築が必要となりますが、それはあらゆる物欲を捨て、かつての「古きよき時代」を目指そうということでは毛頭ありません。如何なる社会においても最低限の物質的満足は不可欠でありますし、物質的価値と利益追求のみに重きを置く虚業から、精神的な価値を上位に置く実業への転換が必要であるということであります。 「国境なき父親の会」活動指針 国境に関わりなく活動を展開する「国境なき父親の会」は、継続的な食糧援助を通じて各地の食環境を整え、「食」という平和的手段を通じて「世界の子どもは私の子供」をスローガンに、子どもたちが夢を持てる食環境を実現することを使命としており、具体的には、「経営型援助」、「援助主体の多国籍企業化」、「食に関する知識を生かした援助」を特徴とする援助活動を行って参ります。 まず、「経営型援助」に関しましては、援助活動自体を「経営」することで援助計画の策定から実施まで無駄な調査や経費の支出を極力抑え、迅速かつ的確な援助活動を実施すること、年度決算の導入により事業として詳細な援助実績を把握すると共に援助過程での透明性を高めることを大きな柱としております。既存の援助組織には非営利であるが故の「甘え」が存在し、その甘えが無駄遣いや非効率的な援助活動の原因になっており、税金や募金により援助を支える国民の間に不信感を増大させ、結果として「納得のいかない援助」が行われる要因となっておりました。しかし、当会では決算の導入を通じて援助事業に関わる一切の経理情報を全て公開するほか、評議委員会の設立により多くの方々の意見を取り入れ、援助物資・資金提供者に納得のいただける援助活動を実施いたします。 2番目の特徴は、有能な人材を世界的視点で適材適所に配置するために事業の主体を多国籍援助企業にすることであり、人材の国境というハードルを排除し国境を越えた優秀な人材の育成を目標としております。「優秀な人材」の育成とは単にバイリンガルな人間ではなく、経営能力を備えた人物の育成であります。目標はそれぞれが生まれた土地で起業できるよう国際感覚とビジネス感覚を備えた経営者の育成であり、将来的には各国で自立してビジネスを展開する企業の育成を支援し、世界的なネットワークで援助活動を展開して参ります。なお、当会には英語のほかに、フランス語、(無くす→スペイン語、)ロシア語のスタッフを配置しており、現在はインターネットによる各種情報発信に向けて準備中ですが、今後は中国語、アラビア語といった言語も含め、全世界に情報発信していく予定です。 最後に、食に関する知識を生かした援助に関しまして、当会の後援団体となっている料飲専門家団体連合会(FBO)が主催する各種講座の中には「食物と飲料の本質と原理」、「食物の温冷効果」、「食と病気」など、食の効果や効能に関する専門家の育成を目的としたフード・オーガナイザーの講座も含まれております。 「国境なき父親の会」の立ち上げに際しては、世界126カ国のデータを基に「世界飲食文化概論」を編纂いたしました。これらの経験と情報を生かして「本質から本当に意味のある」食糧援助を行ってまいります。 かのブリアサヴァランの言葉を待つまでもなく、古来、「食は気質を司る」と言われております。身体にやさしい食品を如法に摂り入れる飲食生活を広めることで、穏やかな話し合いが持てる世界づくりに貢献し、民族、文化、宗教の枠を超えて世界中の人々が先進国の普遍的生活を享受することができる時代が訪れるよう努力していく所存でございます。 |



